無垢材というものはいわば“生命体”…。

マンションのフローリングを上手に貼るコツは、最初の板材をなめらかなカーブにすることではないでしょうか。どうしてかというと最初の板材の並べ方は、あとの工事のかなめの役割があるためです。両端のサネはがっちりずれないことが欠かせません。さもなくばフローリングの板材の間が空いて、ぱっと見がよろしくないはずです。フローリングリペアというものは、ちょっとしたキズなどを、凝視しなければ見つけられない状態まで除去する技術で、賃貸終了後の原状回復するための作業にかかるお金を節約することが可能です。防音として緩衝材というものが貼られているもの、床暖房に耐えられるように特別に加工されたもの、キッチンなどの水廻り用に特別な加工がしてある新しいフローリングも出ています。賃貸マンションの床を自ら補修する方もいないわけではないようですが、賢明なやり方とは言えません。プロによる補修やリフォームは仕上がりがよく、一般人がやったものと本当に違ったものになるからです。高層マンションに敷かれている専用のフローリングは100%無垢の木が材料になっているのではなく、合板を張った下にさまざまな防音材を張って階下への騒音が伝わりにくい仕組みになっています。極端に湿気がよくないフローリング床は、濡らした雑巾で繰り返しごしごし擦るだけで傷む場合があります。材質の傷みがひどくなる前に、確実な補修方法が床をきれいに保つコツです。木材でできた床は柔軟性があり安全ですが、裏を返すと傷ができやすいとも言えます。テーブルの脚に傷を防ぐ市販のフェルトシートをつけるのがまずは第1歩です。不注意にもものを落下させて、新しいフローリングに厄介なキズが作られた場合にも、日曜大工感覚でそのいやなキズを見えなくするものがフローリングリペア専用に売られている補修セットです。さまざまなキズやへこみがある箇所だけを補修するフローリングリペアは、総とっかえの値段の3割弱まで必要コストを節約することが実現可能です。最近の住宅に見られる床はカーペットではなくフローリングということがとても多く、簡単なリペアをするだけで、新しいフローリングを何年も好ましい状態で維持できます。無垢材というものはいわば“生命体”。ということは、ひどいキズ以外は、施工後間をおかずに補修するのは我慢して、2、3か月はなりゆきを見守ってからやるべきです。マンションの床に傷を作った場合、取り替えるとすると莫大な費用がいりますが、部分的な床リペアは直したい傷だけ補修を施すのでお財布の心配はいりません。放置してすべてフローリングが乾ききってから、少しの量ずつ何度も塗り、しばらく置いて乾かしてという過程を繰り返す。この方法がフローリングワックスがけのコツとしてお勧めです。完璧な出来を得たいとしたら、補修のプロフェッショナルに頼むのがおすすめです。プロの技にかかればほぼ補修したところが判別できなくなります。